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原色を使うデザインの意味

こんにちは、エヌフォース のあずきです。


みなさんは信号機のデザインについて考えたことはありますか?

初めて日本に信号機が来たのは1930年11月、それまでは手動で標識を変えて交通整理をしていたそうです。アメリカから輸入された日本初の信号機は、東京都の日比谷交差点に設置され、色は今と同じ赤黄緑の3色でしたが、当時は3色が縦に並ぶ縦型信号機でした。

その後わずか一ヶ月後の12月、京都の交差点に横向きの信号機が設置されました。

看板などの多い京都では視認性が悪いと、横型信号機が採用されました。


信号機の色はISO(国際標準化機構)によって定められていて、信号機は鉄道信号を原型にしたといわれています。赤は血の色であり、識別しやすいため、鉄道で停止の色として用いられました。最も重要である「止まれ」の指示のために、最も識別しやすい色を採用したのだと考えられます。

危険性を最も伝えるべき止まれの赤から順に、識別しやすい配色になったようです。

信号機だけでなく標識も止まれは赤だったり、また他の標識も識別しやすいように黄色や青がベースとなったデザインになっています。


そもそも、と呼ぶ国は日本だけで、他の国では色の通り緑と呼んでいるそうなのです。

緑色を青と呼ぶのは信号機だけではありません。

青りんご、青野菜、青虫 など、日本では青と緑が区別されたのは平安時代や鎌倉時代だといわれています。

当時は法律で緑信号と記載されていたようですが慣習により青信号と呼ぶ人が多かったため、1947年に正式に青信号になりました。


また赤信号が一番右に来るのは、ドライバーの座る運転席が車の右側だからです。

これもまた視認性を考え決められたデザインですね。


人の命に関わるデザインでは、視認性や危険を伝えることが最優先されます。

そのため、横断歩道、踏切、表札などを見るとわかるように、赤黄黒白緑青など原色が多く使われています。

そのものの色や形には意味があります。ふとした時に街中でそんなデザインを探してみると面白いかもしれません。


デザインで今を変えたい。


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